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[74]『魍魎の匣』 <映画館> 2008/1/20 [映画]


('07日)
監督: 原田眞人
出演:堤真一、阿部寛、椎名桔平、田中麗奈、黒木瞳 他




 京極シリーズ第2弾。全作とは監督と一部キャストも入れ替わり、上海ロケが実施されるなどスケール感が増した。全体的には、この長くて複雑な話を上手くまとめている。若干ストーリーは変わっているものの、映画として理解出来る内容になっていて素晴らしい。




 問題は、過剰な演出。




 まず、上海ロケの影響でエキストラが中国人になっている点。明らかに中国人と分かってしまい、かなり違和感がある。また、背景も「日本じゃないだろ?」と思う場面が多々あった。神社の場面とのギャップが激しく、ちょっと頂けない。前回のちゃちぃセットの目眩坂よりはマシだったが・・・。そして、研究所内での演出。ネタバレになるので細かくは触れないが、登場人物のキャラが変わってしまっている。今後もシリーズが続くかもしれないことを考えると、あまりこの変化は頂けない。




 どうしても原作と比較してしまうので辛口になってしまうが、別物の一本の映画としてはなかなか完成度の高い作品だとは思う。京極堂ファンは、そのつもりで観ると良いかもしれない。




満足度:★★★(3点/5点満点)






魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)

魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/09
  • メディア: 文庫



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コメント 2

ken

研究所の中で柄本明さんは何を一生懸命いじってたんでしょうねえ(笑)。
どうにもあそこだけは、「ごっつエエ感じ」のコントにしか見えませんでした。
by ken (2008-01-21 19:56) 

にゃっく

>kenさん
本当そうでしたねぇ。
研究所も、あまりにも突拍子無いセットだったので、
あっけに取られちゃいましたw
by にゃっく (2008-01-21 23:44) 

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