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［87］『グリーンブック』＜映画館＞ 2019/5/5 [映画]
遅ればせながら観賞。アカデミー賞の紹介を見ている限りでは、ヴィゴ・モーテンセンがもっと差別的なキャラクターで、彼の心境の変化が主題の映画かと思っていたが、そうではなかった。冒頭こそ、そういった差別的なシーンが出て来るものの、彼はどちらかといえばオープンな性格で、早い段階で黒人ピアニストに雇われることを受け入れている。この物語は、彼の明るい性格に影響を受けて少しずつ心を開いていく黒人ピアニストと、アメリカ南部における強烈な黒人差別との戦いが主題だ。
意外だったのは、黒人差別を当たり前のように行う南部の人間たちが、「土地のしきたり」とか、「昔からの習わし」であるといった発言が多かったこと。あたかも、自分たちがやりたくてやっているわけではない、先祖代々そういう決まりなのだと言わんばかりに。（実際に法律で決まっていたりもするわけだが）本来は、自分たちの勇気や行動一つで、全てを変えられるはずなのに。
こういった土地に根付いた習わしに従って生活習慣をなかなか変えられない感覚って、勝手に日本的な感覚だと思っていたが、自由の国と呼ばれるアメリカでも同じなのだと実感させられた。近年のアカデミー賞も、一時期「白すぎるアカデミー賞」と呼ばれ、揺り戻しのように本作や「ムーンライト」が アカデミー賞を獲った。本作の世界から、60年近くが経つ現在でも、差別がなくなっていないことの証左なのだろうと、映画としては面白かった反面、少し複雑な気分になった。
【★★★★☆】
意外だったのは、黒人差別を当たり前のように行う南部の人間たちが、「土地のしきたり」とか、「昔からの習わし」であるといった発言が多かったこと。あたかも、自分たちがやりたくてやっているわけではない、先祖代々そういう決まりなのだと言わんばかりに。（実際に法律で決まっていたりもするわけだが）本来は、自分たちの勇気や行動一つで、全てを変えられるはずなのに。
こういった土地に根付いた習わしに従って生活習慣をなかなか変えられない感覚って、勝手に日本的な感覚だと思っていたが、自由の国と呼ばれるアメリカでも同じなのだと実感させられた。近年のアカデミー賞も、一時期「白すぎるアカデミー賞」と呼ばれ、揺り戻しのように本作や「ムーンライト」が アカデミー賞を獲った。本作の世界から、60年近くが経つ現在でも、差別がなくなっていないことの証左なのだろうと、映画としては面白かった反面、少し複雑な気分になった。
【★★★★☆】
［84］『洋菓子店コアンドル』 <映画館> 2011/2/13 [映画]
（'10日）
監督：深川栄洋
出演：江口洋介、蒼井優、江口のりこ 他
田舎から出てきた少女が、洋菓子店で一人前のパティシエ目指して奮闘するストーリー。主人公の、感情の起伏が激しく、それでいて実直にケーキ作りに取り組む姿が、蒼井優のキャラクターに非常にマッチしていた。
田舎から出てきた少女が、洋菓子店で一人前のパティシエ目指して奮闘するストーリー。主人公の、感情の起伏が激しく、それでいて実直にケーキ作りに取り組む姿が、蒼井優のキャラクターに非常にマッチしていた。
［83］『ソーシャル・ネットワーク』 <映画館> 2011/1/24
（'10米）
監督：デヴィッド・フィンチャー
出演：ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク 他
この映画が公開される直前に、まるでちょうど良い映画宣伝のように飛び込んできたニュースが、これ。
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フェイスブック、グーグル抜き昨年首位 米のサイト訪問者シェア 通年初、３連覇阻む
（1/11 日経新聞より）
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この映画が公開される直前に、まるでちょうど良い映画宣伝のように飛び込んできたニュースが、これ。
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フェイスブック、グーグル抜き昨年首位 米のサイト訪問者シェア 通年初、３連覇阻む
（1/11 日経新聞より）
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［82］『ノルウェイの森』 <映画館> 2010/12/11 [映画]
（'10日）
監督：トラン・アン・ユン
原作：村上春樹 出演：松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子 他
村上春樹の同名小説を映画化した作品。原作が1000万部を超えるベストセラーであることや、村上春樹独特の世界感から映像化は困難と言われていたが、発行から20年以上を経てとうとう映像化された。日本映画ながら監督には日本人ではなく、『青いパパイヤの香り』などで映像美に定評のあるトラン・アン・ユンが起用された。
村上春樹の同名小説を映画化した作品。原作が1000万部を超えるベストセラーであることや、村上春樹独特の世界感から映像化は困難と言われていたが、発行から20年以上を経てとうとう映像化された。日本映画ながら監督には日本人ではなく、『青いパパイヤの香り』などで映像美に定評のあるトラン・アン・ユンが起用された。
［81］『借りぐらしのアリエッティ』 <映画館> 2010/8/14 [映画]
スタジオジブリ作品（'10日）
監督：米林宏昌 声の出演：志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ 他
「ゲド戦記」以来のスタジオジブリ作品の鑑賞。「ゲド戦記」は宮崎駿さんの息子さんである宮崎吾朗さんだったが、本作も、監督はこれがデビュー作となる米林さん。間の「ポニョ」を見てないので、宮崎駿アニメはとんと見てないことになるなぁ。「ゲド戦記」は散々酷評されていたが、自分としてはそこまで悪くないと思っていたので、本作もそこそこ期待出来るのではないかと思って鑑賞に臨んだ。さすがアニメーター出身だけあって、実際に細かい心理描写などは素晴らしかった。
監督：米林宏昌 声の出演：志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ 他
「ゲド戦記」以来のスタジオジブリ作品の鑑賞。「ゲド戦記」は宮崎駿さんの息子さんである宮崎吾朗さんだったが、本作も、監督はこれがデビュー作となる米林さん。間の「ポニョ」を見てないので、宮崎駿アニメはとんと見てないことになるなぁ。「ゲド戦記」は散々酷評されていたが、自分としてはそこまで悪くないと思っていたので、本作もそこそこ期待出来るのではないかと思って鑑賞に臨んだ。さすがアニメーター出身だけあって、実際に細かい心理描写などは素晴らしかった。
［80］『ラブリーボーン』 <映画館> 2010/1/30 [映画]
（'09米）監督：ピーター・ジャクソン 出演：マーク・ウォールバーグ、レイチェル・ワイズ、スーザン・サランドン 他
生と死ので揺れる心の葛藤を描いた、とても哲学的な映画。14歳の女の子が殺人事件に遭い、地上と天国の狭間から家族を見守るという設定で、死者の立場から死を受け入れることの葛藤、また残された家族を見守る様が描かれていて、不思議な世界感に引き込まれる。
生と死ので揺れる心の葛藤を描いた、とても哲学的な映画。14歳の女の子が殺人事件に遭い、地上と天国の狭間から家族を見守るという設定で、死者の立場から死を受け入れることの葛藤、また残された家族を見守る様が描かれていて、不思議な世界感に引き込まれる。
［79］『時をかける少女』 <TV> 2009/11/14 [映画]
（'06日）
監督：細田守
声の出演：仲里依紗、石田卓也、板倉光隆 他
筒井康隆の同名小説をアレンジしたアニメ版。もう何度も映画やドラマ化されているのでストーリー自体に目新しさはないかと思いきや、とても上手に現代風にアレンジされていて非常に楽しめた。
筒井康隆の同名小説をアレンジしたアニメ版。もう何度も映画やドラマ化されているのでストーリー自体に目新しさはないかと思いきや、とても上手に現代風にアレンジされていて非常に楽しめた。
［78］『スラムドッグ$ミリオネア』 <映画館> 2009/4/20 [映画]
ハリウッドが絡んだ映画で、久しぶりにしっかりと作り込まれた"物語"を見られたなぁという印象。ロードムービー的な要素や、サクセスストーリー、ラブストーリー、サスペンス的要素がバランス良く詰め込まれている。
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