［81］『借りぐらしのアリエッティ』 <映画館> 2010/8/14

スタジオジブリ作品（'10日）

監督：米林宏昌　
声の出演：志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ　他


　「ゲド戦記」以来のスタジオジブリ作品の鑑賞。「ゲド戦記」は宮崎駿さんの息子さんである宮崎吾朗さんだったが、本作も、監督はこれがデビュー作となる米林さん。間の「ポニョ」を見てないので、宮崎駿アニメはとんと見てないことになるなぁ。「ゲド戦記」は散々酷評されていたが、自分としてはそこまで悪くないと思っていたので、本作もそこそこ期待出来るのではないかと思って鑑賞に臨んだ。さすがアニメーター出身だけあって、実際に細かい心理描写などは素晴らしかった。

　映画の物語は、"借りぐらし"という人間の食料や日用品を必要なだけ少しずつ借りながら生活する小人（？）を中心に進む。（「ポニョ」は分からないが）このところのジブリにありがちであった、「愛と勇気と平和がテーマ」みたいな壮大さではなく、単純に人間たちから隠れて暮らす小人たちの生活を描いた作品で素直に楽しめた。"狩り"と称して人間の日用品を"借り"にいく様が面白い。一瞬、人間の物を借りて暮らす小人？何故人間に見つかってはいけないのか？といった色々な疑問が沸いたが、「となりのトトロ」を思わせる舞台風景と、風景描写を引き立てる音楽で一気に世界観に引き込まれ、まぁあまりそういう細かいことは気にせずに楽しく見る事が出来た。


　全体を通して非常にこじんまりとした映画で、色々張られていた（ように思った）伏線もあっさり途切れてしまい、終わった時に「もう終わりか」という印象はある。しかし、3〜4時間も重いテーマでどたばたアクションを見させられるよりは、これくらいシンプルに話を終わらせても見終わった後爽快感が残って良いかなと思った。





満足度：★★★★☆（４点／５点満点）

タグ：借りぐらし アリエッティ ジブリ